米国ETF「VXUS」についての投資判断をまとめていきます。
2009年に米国株投資デビューして以来、米国株(ETF)に集中投資してきましたが、今後はリスク分散も考慮して米国以外を対象とするVXUSにも投資します。
VXUSはバンガード・トータル・インターナショナル・ストック(除く米国)ETFです。米国以外の世界の時価総額の99%をカバーするグローバル株式の時価総額加重型インデックスを採用しています。
VXUS は、米国以外の世界の株式を幅広く網羅したポートフォリオを提供します。多くの同業他社ETF(姉妹ファンドのVEUを含む)とは異なり、VXUSは小型株を市場に匹敵する割合で、ポートフォリオの比較的小さな部分からカバーしています。その結果、膨大な数の銘柄を保有することになり、保有コストの低さと流動性の高さがより一層際立っています。
VXUSは、2010年と2013年にインデックスを変更しましたが、幅広い国際株式に完全にアクセスするための優れた選択肢であり続けています。
また、バンガード社はVXUS保有銘柄を日次ではなく、月次でタイムラグをおいて開示しています。
VXUS(ETF)概要
純資産総額 | 51,152.83百万USドル |
設定日 | 2011/01/26 |
経費率 | 0.07% |
分配金利回り | 3.08% |
分配金回数/年 | 4 |
管理(運用)会社 | ザ・バンガード・グループ・インク |
・設定日は2011年。リーマンショック以降に設定されたETFです。設定後すでに10年以上経過。米国ETFでありながら米国外に投資するインターナショナルETFの最有力候補の一つとして認知されているように思います。
・純資産総額が直近で51,152.83百万ドル。米国ETFの純資産ランキングでも25位以内にランキングする規模。流動性の観点から見れば相当安心できる規模の純資産(Net Assets)だと思います。(資産総額が10億ドル(1B)を超えていると個人的にはOKなので圧倒的にクリアです)。
・経費率0.07%というのは非常に低い水準。低コストなのは長期的に見れば投資家に有利に働きます。コスト面だけでも安心して長期保有できるETFだということができます。
・分配金利回りは3%台の水準。分配金利回りは配当株ETFと比べてもそれほど悪くない。年単位での分配金が安定して毎年増配してくれると嬉しいのだけど、米国の配当系ETFほどは分配金支払いは安定してないような気がします。
VXUS 騰落率、組入上位銘柄
まずVXUSの騰落率を見ると、設定来、5年来、3年来までプラス圏。直近2年で下落しています。世界的な金融緩和から金融引締めに移行したタイミングでVXUSも下落したと捉えています。
・VXUSの組入上位銘柄を見渡すと、1位はバンガード社の現金残高でしょうか。2位以下はスイスの食品企業ネスレ、台湾セミコンダクタ、スイスの製薬企業ロシェHD、イギリスのエネルギー企業シェルと続きます。投資家ならずとも一度は聞いたことのある銘柄が多いですね。
VXUSの運用成績(トータルリターン)
VXUSの直近2年間のトータルリターンをS&P500インデックスETF(VOO)と比べてみました。
この2年間の運用成績を比べると、VXUSがVOOを上回っています。ボラティリティはVXUSのほうがVOOよりも低くなっています。
直近2年間だけ見ればVXUSがVOOのトータルリターンを上回っていることがわかります。
ただよく見ればわかるとおり、2022年10月まではVXUSとVOOは同じような動きをしています。2022年10月以降の株価反発時のVXUSの上昇幅がVOOよりも大きかっただけのような気もしますので、今後の動きに注目です。
さらに、直近3年間でVXUSとVOOを比較してみます。
3年間まで広げるとコロナショック時も比較対象期間に含まれます。この期間で比べてもVXUSのほうがVOOのトータルリターンが上回ります。
コロナショック時にVXUSとVOOはともに大きく下落しました。その後の反発局面でもVXUSはVOOと似たようなトータルリターンの動きをしています。
最近のVXUSの反発局面でちょこっとだけVXUSがVOOを引き離したという印象です。
現時点の投資判断
本記事の投稿時点でVXUSは「買い」と判断しています。トータルリターンは直近はVOOと同程度(VOOより少し上)と良好で経費率も良いです。
実際に2022年12月現在、先日DVYを売却した資金を全てVXUSに投資しました。その結果、VXUSは私の米国株ポートフォリオの約1/8を占めています。
米国外にもリスク分散を図りつつ、割りと高めな分配金を得ていくのも良いかなと考えています。
米国外にも分散投資といっても、投資比率は米国株7:米国外1なので、それほど比重は高くないです。今の段階ではこの程度で良かろうと思います、個人的にはですけど。
今後もVXUSは配当再投資などにより随時買い増していく予定です。