DGRW(米国ETF)の投資判断

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米国ETF「DGRW」についての投資判断をまとめていきます。私の独断と偏見です。

DGRWは、成長性を有する米国の大型および中型の配当株に投資するタイプのETFです。

DGRWは、投資先の配当成長に着目したETFです。配当成長の可能性のある企業のカバレッジを高めることを目的として、将来の収益予測、過去の総資産利益率(ROA)および自己資本利益率(ROE)の伸びなどを勘案して投資先を選定しています。

この3つの要素を総合的に判断し、上位300銘柄を組み入れます。その結果、DGRWは大企業に偏ったポートフォリオとなる傾向があります。また、個別銘柄のウェイトは最大5%、セクターのウェイトは最大20%を上限としています。DGRWは年1回リバランスした上で再構成されています。

DGRW(ETF)概要

純資産総額6,327.24百万USドル
設定日2013/05/22
経費率0.28%
分配金利回り2.18%
分配金回数/年12
管理(運用)会社ウィズダムツリー
(2022/09/30時点)

・設定日は2013年。リーマンショック以降に設定されたETFです。設定されて10年近くが経過し、日本の米国株投資家にも少しずつ認知されてきたように思います。

・純資産総額が直近で6,327.24百万ドル。これは流動性の観点から見れば安心できる規模の総資産額(Net Assets)だと思います。(資産総額が1B(ビリオン)を超えていると個人的にはOK。)

・経費率0.28%というのは少し高い気もするが個人的には許容範囲かなと。日本の米国ETF投資家にも馴染みのあるVIG、VYM、HDV、SPYDと比べれば確かに経費率は高いけれども、DVYやJEPI、JEPQよりも低い水準。

・分配金利回りは2.18%程度。配当株ETFの分配金利回りとしては魅力薄。ただしこのETFは配当成長がテーマなので目先の分配金利回りが低くてもそれで良し。長く保有すると配当成長によって年数の経過とともに配当利回りが上昇することを期待しています。

DGRW 組入上位銘柄トップ10

銘柄名保有比率
Johnson & Johnson5.16%
Apple Inc.4.99%
Microsoft Corporation4.17%
Merck & Co., Inc.4.11%
Coca-Cola Company3.46%
Philip Morris International Inc.3.32%
Procter & Gamble Company3.19%
Altria Group Inc3.00%
UnitedHealth Group Incorporated2.84%
PepsiCo, Inc.2.83%
(2022年9月30日時点)

・DGRWの組入上位銘柄ですが、日本人にも馴染みのあるグローバル企業がズラリ。直近の組入比率を見ると、ジョンソンアンドジョンソン、アップル、マイクロソフト、メルク、コカコーラ、フィリップモリス、プロクター・アンド・ギャンブル、アルトリアグループ、ユナイテッドヘルス、ペプシコといった馴染みのある大型株がトップ10入り。安心して投資できると思います。

DGRWの運用成績(トータルリターン)

DGRW直近2年間のトータルリターンをS&P500インデックスETF(VOO)と比べてみました。

この2年間の運用成績を比べると、DGRWが配当込みのトータルリターンでVOOを上回っています。ボラティリティはDGRWのほうが低いです。またDGRWのほうがトータルリターンでVOOを下回っている時期もあるので期間の切り取り方で結果は変わってくるのかもしれません。

出典:ETFreplay.com

さらに配当成長ETFであるDGRWと10年連続増配ETFであるVIGとのトータルリターンを比較してみます。同程度のリターンになるかと思いきや、直近2年ではDGRWのほうが高いリターンを生んでいます。ボラティリティはほぼ同程度、若干DGRWのほうが低いですね。

出典:ETFreplay.com

※【追記】念のため直近3年間のトータルリターンを比較しましたが、こちらもDGRWのほうがVIGを上回りました。(画像掲載は割愛します)。とはいえどちらも非常に高パフォーマンスとなっており両方のETFを持つ私としては両雄並び立つような結果となっています。

・直近3年間のトータルリターン DGRW:36.1% VYM:29.1%

現時点の投資判断

本記事の投稿時点でDGRWは「買い」と判断しています。トータルリターンとても良い。

実際に2022年10月現在、DGRWは私の米国株ポートフォリオの1/8を占めています。

DGRWは米国株式市場のリスクオン時の上昇期待もあり、また配当成長という特質上、長期間保有により分配金利回りが増加していくことを期待できると考えています。

増配系ETFではVIGが有名ですが、私は配当成長ETFのDGRWとVIGどちらも保持してどちらの成長の果実も得ようと思います。経費率だけ見ればVIG一択なのですが、DGRWもとても良いETFのだと考えています。

今後もDGRWは配当再投資などにより随時買い増していく予定です。

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