JEPI・XYLD記事「10%利回り4ETF」

crop businessman giving contract to woman to sign 米国株
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金融サイトTheStreetで、JEPI、XYLDの紹介記事

TheStreetという金融・投資情報サイトに、米国ETF「JEPI」「XYLD」の記事が掲載されていました。

「JEPI」「XYLD」の記事が掲載されていた記事タイトル(邦訳)は「リタイアメント戦略。ポートフォリオに10%の利回りを追加するための4つのETF」となっています。

私は現在JEPIに投資しており、米国株ポートフォリオの一角を占めています(米国株投資比率で約1/8程度)。そのため自身の勉強も兼ねてJEPIとXYLDの掲載箇所を邦訳して記録しておこうと思います。

なおTheStreetはインターネットを通じて金融関連ニュースや解説記事を発行する米国の老舗サイトで、投資先を決めるための情報を必要としている読者が多いようですね。

この記事全体の要旨は、以下のとおりです。

  • S&P500のようなインデックスでは、配当利回り2%を超えることはできない、オプションやオルタナティブ資産を用いた戦略まで視野を広げれば、2桁の利回りに手が届くようになる。
  • これらは、単にリスクを高めたり、投機的な投資ではない。身近なアセットクラスに投資する、リスクを考慮した戦略なのである。
  • 必ずしもこれらをオーバーウェイトにしたり、退職後の投資の中核にする必要はないが、分散されたポートフォリオに賢く追加することで、誰でも収入を増やすことができる。
  • 今回紹介するETFは、他の伝統的な資産クラスとの相関が比較的低いため、これらのETFを1つ加えることで、利回りを高めながらポートフォリオのリスクを実際に減らせる可能性がある。
  • 紹介したETFは、インカムポートフォリオの中核となるべきものではないが(JEPIやXYLDをオーバーウェイトしても文句はないが)、控えめに利用すればポートフォリオ全体のリスクを大きくすることなく、利回りを大きく向上させることが可能である。

この記事の中で、注目銘柄として「JEPI」を紹介されていた箇所を日本語訳して以下に引用します。

JEPI

現在の利回り:14.1%

直近12ヶ月の利回り:11.6%

JEPIはかつて、目立たない高配当ETFだったが、今は違う。わずか2年前には2億ドルにも満たなかった資産が、170億ドルの巨人に変貌を遂げた。2022年の純流入額は、米国上場ETF3,000銘柄の中で第7位(130億ドル弱)だった。

JEPIは事実上、カバードコールETFだ。個別銘柄や指数のコールオプションを売るのではなく、エクイティ・リンク・ノート(ELN)を買うという点で、少し非伝統的なものだ。これは、基本的にインデックスとコールオプションが一緒になっている証券である。これは構造的な違いだが、カバードコールETFとほぼ同じような動きをする。

JEPIは、ボトムアップのファンダメンタルズ・リサーチにより選定されたディフェンシブな低ボラティリティ株式を原資産とするポートフォリオで構成されている。ELNは、S&P500をベースにしたアウト・オブ・ザ・マネーのコール・オプションの書き出しで構成されている。

利回りがこれほど高い(現在約14%)理由の一つは、過去1年間の市場ボラティリティの上昇により、オプション契約のコストが増加したためである。オプションプレミアムの上昇はファンドの収入増につながり、それがJEPIの利回り上昇につながる。

JEPIは、単純にお気に入りの高利回りETFの1つになっている。14%の利回りはおそらく永久に続くものではない(これ以前は、通常8~10%程度の利回りでした)。しかし、その比較的短い歴史の中で、S&P500のパフォーマンスに匹敵するパフォーマンスを、約30%少ないリスクで実現している。これは、ほとんどすべての退職後のポートフォリオに適合するものである。

引用元:TheStreet

続いて、もう一つ注目銘柄として「XYLD」についての紹介箇所を日本語訳して以下に引用します。

XYLD

現在の利回り:11.4%

直近12ヶ月の利回り:13.4%

XYLD は、伝統的なプレーンバニラのカバードコールETFである。その戦略は非常に単純で、余分なものを一切加えていないが、世の中の類似のETFと同程度に、設定したことを実現する傾向がある。

このファンドは、基本的に個々の保有銘柄レベルでS&P500全銘柄を複製している。そして、通常約1ヶ月以内に期限切れとなるインデックス全体に対するアットザマネーのコールオプションを書き込んだものをオーバーレイする。100%オーバーレイとアットザマネーのオプション戦略の性質は、収益の可能性を最大化する傾向があるが、オプションがコールされる確率も高くなり、株価の上昇幅が減少する。

XYLDの特徴の一つは、毎月の収益分配金の上限が資産の1%であることである。それ以上の収入(1%以上の収入を得ることも多い)は、ファンドの純資産に戻され、ファンドの株価上昇に寄与する。100%オプション・オーバーレイ戦略では、株価上昇の可能性が事実上制限されることが多いが、XYLDは毎月1%以上の収益を上げることができるため、高い収益とある程度の株価上昇の可能性の両方を提供するユニークなケースと言える。

S&P500をベースにしたシンプルなインカム戦略であるため、過度なリスクを負わずに、実際にポートフォリオの大部分を占めることができるファンドです。

引用元:TheStreet

紹介記事の感想

というわけで、今回はJEPIとXYLDが投資対象として紹介されている記事を邦訳して紹介させて頂きました。記事をご覧いただけば分かりますが、この記事ではJEPIとXYLD以外のほかに、YYYとPFFAの2ETFも紹介されていました。

YYYは日本の証券会社でも投資可能ですが、私自身が投資していないため今回は邦訳して紹介するのは見送らせて頂きます。PFFAは(本稿執筆時点では)日本の証券会社から投資することは出来ないためYYY同様に邦訳して紹介するのは見送ります。

米国ETFのXYLDは現在のところ私は投資していませんが、東証ETFのXYLD(2868:グローバルX S&P500・カバードコールETF)への投資には興味があります。ガツンと円高&株安になったタイミングでは2868XYLDに投資してみたいと考えています。

今後も自分が投資を検討する米国ETFにおいて、日米問わず紹介記事があれば、随時ピックアップしたいと考えています。

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