DVY(米国ETF)の投資判断

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米国ETF「DVY」についての投資判断をまとめていきます。私の独断と偏見です。

DVYは、米国企業の配当加重型インデックスに連動するETFです。この指数は、幅広い時価総額ユニバース(投資範囲)から配当利回りに基づいて約100銘柄を選定します。

DVYは、相対的に高配当の米国株式で構成されるインデックスの投資成果への追従を目指したETFとなります。

DVYは、持続可能な配当利回りを提供する企業への投資を行うETFです。DVYは、5年間の配当成長率、配当性向、配当支払い履歴の基準を用いて、企業が安定した配当を支払えるかで銘柄スクリーニングを行っています。またREITも投資対象としています。

DVY(ETF)概要

純資産総額(2022/09/30)19,507.1百万USドル
設定日2003/11/03
経費率0.38%
分配金利回り3.42%
分配金回数年4回(4半期ごと)
運用会社ブラックロック・ファンド・アドバイザーズ

・設定日が2003年。日本で投資できるETFの中では割りと老舗(?)です。リーマンショック、チャイナショック、コロナショックなどを乗り越えてきている点は評価できると思います。

・純資産総額が直近で19,507百万ドル。これは流動性の観点から見ればある程度安心できる規模の総資産額(Net Assets)だと思います。(資産総額が1B(ビリオン)を超えていると個人的にはOK。)

・経費率0.38%というのは少し高い気もするが個人的には許容範囲かなと。日本の米国ETF投資家にも馴染みのあるVIG、VYM、HDV、SPYDと比べれば確かに経費率は高いけれども、DGRWやJEPI、JEPQとはほぼ同程度。

・分配金利回りは3.4%程度。配当株ETFの分配金利回りとしては中程度の水準。だいたいVYMと同じくらい。分配金利回りはSPYDやHDVよりも低いが株価成長力はそこそこ期待できると考えています。

DVY 組入上位銘柄トップ10

銘柄名保有比率
Valero Energy Corporation2.62%
Altria Group Inc2.33%
Exxon Mobil Corporation2.19%
Gilead Sciences, Inc.2.12%
International Business Machines Corporation2.10%
ONEOK, Inc.1.86%
Philip Morris International Inc.1.74%
Merck & Co., Inc.1.69%
Marathon Petroleum Corporation1.68%
Principal Financial Group, Inc.1.65%

・DVYの組入上位銘柄ですが、少し前は小型株への投資比率が多いETFという印象を持っていました。直近の組入比率を見ると、アルトリアグループ、エクソン、ギリアド・サイエンシズ、IBM、ワンオーク、フィリップ・モリス、メルクといった馴染みのある大型株がランクインしています。その点は安心して投資できると思います。一方、一昔前のようなDVYの銘柄スクリーニングで浮上した掘り出し物(?)の有望配当銘柄が減っているのかもしれないですね。

DVYの運用成績(トータルリターン)

DVY直近2年間のトータルリターンをベンチマークのS&P500インデックスETF(VOO)と比べてみました。

この2年間の運用成績を比べると、DVYが配当込みのトータルリターンでVOOを上回っています。ボラティリティはDVYと同程度です。

出典:ETFreplay.com

さらに同じ好配当ETFであるDVYとVYMとのトータルリターンを比較してみます。同程度のリターンになるかと思いきや、直近2年ではDVYのほうが若干高いリターンを生んでいます。ボラティリティはDVYのほうが高いですね。

出典:ETFreplay.com

※【追記】直近3年間のトータルリターンを比較すると、今度はVYMのほうがDVYを上回りました。(画像掲載は面倒なので省略)。期間の切り取り方によりますが、DVYとVYMは良い勝負(リターン)をしているようです。

・直近3年間のトータルリターン DVY:25.3% VYM:28.2%

現時点の投資判断

私は2021年10月からDVYに再び投資しています。本記事の投稿時点でDVYは「買い」と判断します。

2022年10月現在、DVYは私の米国株ポートフォリオの1/8を占めています。

DVYは米国株式市場のリスクオン時の上昇期待もあり、同時に分配金利回りが3%超は期待できると考えています。

好配当ETFではVYMが有名ですが、VYMとDVYどちらも保持してどちらの成長の果実も得ようと思います。経費率だけ見ればVYM一択なのですが、DVYも良いと思うんですよね。

今後もDVYは配当再投資などにより随時買い増していく予定です。

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