FXアウトルック&トラリピ戦略セミナーでの吉崎達彦氏コメント
吉崎達彦氏がマネースクエア社のFXアウトルック&トラリピ戦略セミナーに出演され、2023年の米ドル円と日経平均株価の見通しを述べていました。
吉崎達彦氏は私がリーマンショック前から注目しているエコノミストの1人です。政治経済の鋭い分析に定評があり、私も常日頃から吉崎氏の発言を参考にさせてもらっています。
今回のセミナーで私個人がメモした箇所を以下に記載します。(個人メモゆえ、抜けや漏れ、不正確な箇所がある場合はご容赦下さい)
・2023年の世界経済はあまり良くない。来年の成長率はアメリカが1%、EUが0.5%、日本が1.6%。(日本が一番良い!?)
・中国の経済成長率も良くない。逆に、良さそうにみえるのはインド。
・リーマンショック以降ずっと低金利が続いていたが、コロナ禍から3年が経ち今後インフレと雇用の正常な関係が戻るかも。
・日銀の金融緩和の修正は、やる・やらないの段階ではなく、いつ・どうやるかの段階にある。
・2023年のドル円の見通しはズバリ円高。
・日米金利差の拡大は収束に向かい、貿易収支の悪化もピークアウトすると予想される。そのためドル円にとって重要なこの2大テーマが逆回転すると、2023年後半に125円くらいの円高はあるかも。
・ただし超長期で円安というトレンドは変わらないと予想している。
・もし2023年にドル円が120円台になれば絶好の米ドルの仕込み場になるかも。
・豪ドルに注目している(吉崎達彦氏は豪ドル投信を保有中)。来年以降も全体的な資源の重要性は続くし、オーストラリアの政治は安定している。また少し不謹慎だが「遠くの戦争は買い」という投資格言を考えれば豪はロシアからも遠いので安心。
・そういう視点で考えると、来年以降の豪ドルは楽しみにしている。(西田氏:中国の指標が悪いと豪ドルが売られる局面があるからその点は注意が必要かも)
・日経平均株価の予想はあまり自信は無いけれども。いま(2022年11月)の日経平均株価は28000円台でかなり良い。でもこれは円安サポートがあったから。この円安の支えが無くなるとなれば、2023年の日経平均株価は今の水準を維持できれば御の字ではないか。